お茶の間で人気

一軒の家で出

2016年01月22日 13:29



数十年にわたる『人気の犬種の移り変わり』を見てみると、
大きく変化していることがわかる。
いわゆる、高度経済成長と言われた1960年頃からペットブームが始まった。
その当時の人気犬種はスピッツ。
そのほか老年黃斑病變には、
テレビドラマ「名犬ラッシー」が人気だったせいで、
コリー犬も人気だった。

以前は、犬小屋と言えば家の外にあり、
ドーベルマンやシェパード、そして、かなりの大型犬の
セントバーナード、シベリアン・ハスキーなどが人気を得ていた。
1995年頃までは、
人気の上位に、大型犬のゴールデンレトリーバーが顔を出していたが、
その後、上位は、すっかり小型犬に変わっていった。
2000年頃に雪纖瘦なると、
ミニダックスフント、チワワ、シーズー、コーギーなど、
明らかに室内犬に変わったと言える。
ここ数年は、プードル、チワワ、ダックスフントといったところが人気のようだ。

これらの犬種を見ると、すべてが小型犬。
それも甲高い鳴き声の犬。
飼わないものにとっては、この甲高い鳴き声には、閉口してしまう。

犬を飼わないからと言って興味がない訳ではない。
たとえば、俵屋宗達が描いた黒い犬や
円山応挙(まるやまおうきょ雪纖瘦)が描いた子犬の絵を見ると、
犬って、可愛いもんだと素直に思う。

円山応挙と言えば、精巧に書かれた幽霊の絵が有名だ。
かの左甚五郎の彫った龍は、夜な夜な水を飲みに行くと噂されたが、
そんな風に、応挙の描いた幽霊の絵も、
掛け軸から出て来ると言われるほど迫真のもの。
この子犬も可愛い。

考えてみれば、犬を飼うことは、近所に気を使ったり、
散歩したりと、世話がやける。
現実に飼うより、こんな子犬を眺めているのがいい。